体験・交流

「風と土の家」では、飯舘村ならではの体験メニューをご提供し皆様のお越しをお待ちしています。

飯舘村は、阿武隈山系北部の高原に開けた豊かな自然に恵まれた村です。また、「日本で最も美しい村連合」に加盟しており、高原地帯独特の冷涼な気候にあり夏の期間はヤマセの影響で冷害に見舞われることも多く、農業や食品加工などたくさんの工夫や知恵が生まれた地域です。

現在、飯舘村らしい農業体験や農作物の加工品づくり、郷土食の調理体験など、体験メニューを準備しております。用意が整い次第、本サイトでご紹介いたします。


■ 農

露地野菜づくり&景観づくり
定番の田植え、稲刈りに加えて、露地野菜づくりでは、鳥・猿よけの網や柵作り、種から発芽苗ポッド作り、発芽苗の畑への植え替え(春夏)、雑草抜き(夏)、収穫(夏秋)、と時期により様々な体験ができそうです。 興味のある体験についての日程調整など、ぜひご相談ください。作付け体験した畑の収穫体験で2度3度楽しめますね。
また、景観づくりとして、ひまわり、コスモス、ラベンダーを検討中です。ひまわりなどの種まき体験など日程はお問い合わせください。自身で種まきした花たちの開花時期にも是非見に来てくださいね。


■ 食

宿泊棟に隣接する田畑でみんなで育てた農作物で、料理をしてみよう! ラッキーな日は、ご近所からの野菜・根菜のお裾分けもあるかも。何を作るかは、その日収穫した野菜次第、あなたの気分次第、腕次第? 飯舘村で昔から農家で食されてきた田舎の食事を教えてもらうことができるかも!?


■ くらし

6年間の全村避難の時と経験を超えて、帰村した人々が現在の暮らしを営む土地土地を立ち寄ります。生業の農作業地では、仕事や生活の合間なのでお話を聞けるかどうかは、あらかじめお約束はできませんが、村での暮らしを垣間見ることができます。宿泊棟のカフェや隣接する公民館に集まる村の皆さんとお話しして、昔の飯舘村の暮らしを聴いてみましょう。知らない話や貴重な話が聞けるかも。


■ いいたて巡り

四季の花巡り&星空鑑賞
飯舘村には野辺山やあいの沢など可憐な山野草や絢爛な紅葉など四季折々の花々が楽しめる散策コースがあります。
また、夏の夜は、街灯りのない地域のメリットを最大限に生かして満点の星空鑑賞会を企画中です。

小さな神様巡り
佐須には14以上の祠や石碑がひっそりと眠っています。周囲には階段があり、往年は人々が通っていたことが伺われます。全村避難期間ですっかり忘れられた秘密の場所を探検し、小さな神様や人々の想いの残るプチロマンな場所を訪れてみませんか? 季節ごとの写真を集めて、「いわれ」をリサーチして、マップ作りを手伝っていただける方を募集中です。ご興味ある方はご連絡ください。


■ 学び

日本一美しい村連合に加盟していた飯舘村は、遠く離れた福島第一原発の事故により、6年間の全村避難を余儀なくされました。6年間で田畑は荒れ、田んぼの表土を剥がしてフレコンパックに詰められた除染土は、いまだに田んぼの上に積み重ねられています。2017年3月末に長泥行政区を除き避難解除となりましたが、約6000人の人口のうち帰村しているのは2019年3月現在700人ほどです。
村内視察スタディツアーは、被災状況と再生状況を巡るツアーです。
この村で何が変わったのか、人々はどのようにくらしを再生しようとしているのか、現地で見てみてはいかがでしょうか。知ることだけでも再生につながるかもしれません。運が良ければ、生業の農作業中の農家の方にもお話が伺えるかもしれません。
放射線データ測定や、農作物の放射能濃度測定も試せます。

★ふくしま再生の会で制作した軽量放射線量測定器「GPSガイガー」:
GPSデータと測定データを定期的にネット上のサーバにアップしている

0)交流農地
佐須行政区長で「ふくしま再生の会」副理事長の菅野宗夫さん宅の農地。ふくしま再生の会の福島事務所や交流田んぼや農地がある。避難期間は実験田、実験農地としてふくしま再生の会や大学が通っていた。田植えや稲刈り、ビニールハウスでの栽培で村外の人々と交流している

1)山津見神社:
佐須地区の全世帯が氏子の山津見神社は、かつては全国から2万人が集まる神事を行っていた。2013年、全村避難中、火事で社殿が全焼した。焼失した「オオカミ天井絵」をふくしま再生の会は東京藝大等の協力を得て復元した。

2)花栽培:
以前は米と牛を育てていたが、今は花栽培に取り組んでいる高橋日出男さんのITを駆使した花栽培ハウス

3)放牧:
かつての田んぼを牧草地に変え、黒毛和牛飯舘牛(母牛)の放牧を開始した山田たけしさん。周囲の土地も購入し拡大予定

4)放射線測定車:
ふくしま再生の会が、村やKEKなどと共同で制作した放射線量測定車。村役場の近くに車庫を置き村民が走行計測してている

5)高床式ソーラーパネル(ソーラーシェアリング)
飯舘電力のソーラーパネルはパネルの下に農作物ができるように高上げ式に作っている。太陽光を発電と農作物とでシェアリングする

6)田んぼのいたるところに除染土のピラミッド

7)飯舘村役場
原発事故前から飯舘村村歌石碑がある。石碑の前にあるお地蔵さんの頭を撫でると、。。。
お地蔵さんの隣に、放射線量計だけでなく大気中の放射能濃度測定器がある

8)廃校(飯樋小学校)
モダンなデザインだが廃校となった。現在、海外からのグローバル研修生の合宿研修などが計画されている

9)ゲート
帰還困難地域の長泥行政区のゲート。斜面の線量が高い

10)マキバノハナゾノ
大久保金一さんは避難せず野山を花一面にする活動を続けてきている。東大農学部が飯舘村をかたどった花壇や、バラ園、一面の水仙の丘などがある。イノシシが荒らしに来る。